手紙伝導

TEGAMI DENDOU

2026年10月
"いのち" 手紙伝導

 

宝泰寺閑栖(先住職)・藤原東演より、最近心を打たれた言葉や、皆様に伝えたい言葉を「手紙伝導」と題しましてお伝えいたします。
よろしければお読みください。


本当に雨天ばかりの日々が続きますね。体調に気を付けましょうね。

 

「自分のやりたいことを今すぐにやろう、きっと楽しい! 前後際断 」

 

島袋勉さんの人生観 四十八歳の時に両下腿切断 of 事故に遭う。母に「こんな痛い思いをして、何も学ばなかったらただのバカだよ」と厳しい言葉を言われる。両足で歩けない障害を紆余曲折を経て克服し、どんなことにも挑戦する気力を取り戻す。


マラソンや登山を通してとても大切なことを学びました。
それは、「自分の夢、やりたいことや目標をしっかり持つということが、とても大切なことなんだ」ということに、改めて気がついたことです。
そして周りの人達から、できないよとか、無理だと言われても、諦めずに続けていれば、どんなことだってできるようになるんだ。
そう思えるようになりました。

そしてもう一つ大切だと思ったことは、苦しいことや大変なことに出会った時に、決して言いわけをしないということでした。
どんな逆境や苦境の中にあっても、できない言いわけを考えるのではなく、できる方法を考えて、一つ一つ小さな努力を積み重ねていけば、どんなことだってできるようになるんだ、そう思えるようになったんです。

私は事故に遭うまで、自分は70歳や80歳ぐらいになるまで、普通に生きてるんだ。そう思い込んでいました。
ところが事故に遭って、このことに初めて気が付きました。
「人にはいつどんなことが起こるか分からないんだ。」

それで自分のやりたいことを今すぐにやろう。
やらないといけないことを先延ばしにしないでおこう。
そう思えるようになったんです。
いつどんなことがあって後悔しない生き方をしたい。
そう思えるようになって、却って、出来ることが増えたような気がします。

そして、最初に病院で看護師さんが言ってくれた言葉が、とても良く理解できるようになったんです。
「島袋さん。運が良かったですね。」
本当にあれだけの大事故の中で命が助かって運が良かったんだな。
そして自分は運が良い人間なんだな。そう思うようになりました。

(「夢を諦めない 義足の挑戦者」ごま書房新社 島袋勉)




宝泰寺 閑栖(先住職)

藤原東演師

 臨済宗妙心寺派宝泰寺閑栖(先住職)。サールナートホール館長。 1944年に徳川家康公のお膝元・駿府城下町(静岡市)にある、「庭の美しさたるや東海一」と名高く、江戸時代には朝鮮通信使(正使=現在の大使にあたる)の休憩所に使われるなど、歴史的にも重要な役割を果たしてきた宝泰寺に生まれる。 京都大学法学部卒業後、紆余曲折を経て京都の東福寺専門道場で修行。妙心寺派布教師会会長などを歴任したほか、静岡青年会議所文化開発室長、高校英語教師をつとめたことも。 「布教」ならびに「地域住民との交流をはかるため」に建てられた、自らが館長をつとめるサールナートホールでは、併設する静岡シネ・ギャラリーでの単館系の映画上映のほか、さまざまなイベントを開催している。 「こころの絆をはぐくむ会」の代表として傾聴も実践。

(「空気は読むものではない。吐いて吸うもの」あさ出版 掲載プロフィールより抜粋)